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「ジン・ゲーム」千穐楽感想 [公演感想]

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【感想】(ネタバレあります)
加藤健一事務所公演「ジン・ゲーム」千穐楽を観てきました。
ウェラー(加藤健一)とフォンシア(竹下稽古)がだんだんと変わっていくのが面白いです。フォンシアは初日よりもウェラーとの勝負を楽しんでいるようでした。フォンシアが勝って「ジーン」って大声で言う時は拍手が起きていました。
思っていた以上に笑えるお芝居ですが、フォンシアがもう何年も息子と音信不通状態が続いているのは辛いだろうな・・・って思いました。息子との関係で泣いているフォンシアにウェラーが「仕方ないよ、やるべきことはすべてやったんだから」って言う台詞が思いやりがあってとても好きです。ウェラーにしか言えないと思っています。

最後の対戦で、ウェラーは自分もジンができていたのにフォンシアに先を越されてしまうなんて、ものすごいショックだろうなと思いました。肩を落として部屋に戻っていくウェラーを見て、フォンシアは「ダメだわ、私って」ってつぶやきます。自分の嫌なところが出てしまったと思ってるんだろうな・・・ でもラストに微笑むんですよ。自分の嫌なところもフォンシアは受け入れることができたのかな~って思いました。

これからまた二人はジンゲームをすると思います。最初のフォンシアの勝ちは偶然だったと思うけれど、実はフォンシアはトランプゲームの才能があると思っています。ウェラーはいつも先行をフォンシアに譲っていたけれど、最後の対戦のように最初に自分に札を配って、対等に勝負すればそろそろ勝てる気がします。

カーテンコールでは、加藤さんの心からの笑顔を見ることができて本当に良かったです。劇場全体が大きな拍手に包まれて、とても素敵な空間でした。
加藤さん、竹下さん、スタッフの皆様、ありがとうございます。
再演があることを期待しています。

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「ジン・ゲーム」初日感想 [公演感想]

ジンゲーム2.jpg

加藤健一事務所vol.115
「ジン・ゲーム」
作:D.L.コバーン
訳:吉原豊司
演出:小笠原響
CAST:竹下景子 加藤健一
STAFF
美術:乘峯雅寛 照明:古宮俊昭 音響:秦 大介 衣裳:竹原典子 ヘアメイク:馮 啓孝 舞台監督:笹原久義
上演時間:2時間(休憩15分を含む)

【あらすじ】
春。老人ホームのサン・デッキで出会ったフォンシア(竹下景子)とウェラー(加藤健一)。
入居者や食事や看護師への愚痴で息の合う二人。ホーム独特の空気感に馴染めない二人は、トランプ遊びを始める。時間つぶしがてら気軽に始めたゲームだが、初心者のフォンシア相手に全く勝てないウェラーは、対戦を重ねるごとに苛立ってきて…。(加藤健一事務所HPより)

【感想】
加藤健一事務所公演「ジン・ゲーム」の初日を本多劇場で観てきました。
シビアなお芝居なのかな~と思っていましたが、思っていた以上に笑えました。あるあるってことも一杯。このお芝居を観て、友人って大切だな~と思いました。それと年配の人を子供扱いしてはいけない、人のプライドは大切にしないといけないな~と思っています。
以下、ネタバレの感想になります。

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