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「夏の盛りの蝉のように」京都公演感想 [公演感想]

夏蝉4.jpg

【感想】
12月7日に本多劇場で幕が開いたと思ったら、あっという間に大千穐楽になってしまいました。寂しさもあるけれど、観られることに感謝しながら目一杯楽しもうと思った京都公演、とても楽しかったです。

北斎(加藤健一)の絵に向き合う情熱はものすごい。歳を重ねて衰えるどころか極めようとしていくのがさすがだなぁ~と思いました。並の人間じゃない。北馬(新井康弘)が”ありぁ、化け物だ”っていうけれど、そういう部分もあるかも。ただ、崋山(加藤義宗)が亡くなり、国芳(岩崎正寛)と激論をかわした後に北斎が涙ぐみながら引っ込んでいく時、他人には見せない北斎の深い悲しみと人間味を感じました。

二幕の幕開きの崋山とおきょう(日和佐美香)の会話では、互いの立場のちがいから気にかける対象がちがっていて面白かったです。
初日観た時、崋山は優柔不断に思えましたが、絵を描く以外にも大きな使命を感じていたんだなぁと思いました。
国芳は、なんとかして北斎とはちがうやり方で自分を表現しようとしているのが痛いほど伝わってきました。
京都公演は真ん中くらいの席で観たので、照明がきれいに見えました。和物らしい明かりが素敵。
ラストのスポットライトに浮かぶおえい(加藤忍)の表情がなんとも言えずきれいでした。
楽日はスクリーンの不具合があってどうなるのかな?って思いましたが、黒い幕に映像を映してもらえてほっとしました。

このお芝居、登場する一人一人のパワーをすごく感じます。決して生きやすい時代じゃないのに、その時々をもがきながらも精一杯生きているのが伝わってきて感動しました。私もがんばろうって思える。
素敵なお芝居をありがとうございます。全公演が上演できて本当に良かったです。

追記)本多劇場に掲示されていた配役表です。

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