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「サンシャイン・ボーイズ」本多劇場千穐楽感想 [公演感想]

サンシャイン・ボーイズ3.jpg

【感想】(ネタバレあります)
加藤健一事務所公演「サンシャイン・ボーイズ」本多劇場千穐楽を観てきました。
初日に聴き逃していた台詞も全部聴きとれて、とても面白かったです。本多劇場は声の通りも良いし、息遣いも聞こえる劇場で素晴らしいとあらためて思いました。

ウィリー(加藤健一)は記憶力も悪くなっていたり、手が震えたりしているけれど、仕事への情熱とパワーをすごく感じました。暖房も効かないホテルの部屋で暮らしていて、甥でありマネージャーでもあるベン(佐藤和正)に”こんなみじめな暮らしをしていて・・・”と言われるけれど、”見た目がみじめなだけで、私は幸せだ”って言葉が印象に残っています。パジャマ姿だけど、ウィリーは素敵です。
ウィリーは”サンシャイン・ボーイズ”を組んでいたアル(佐藤B作)に対して、ものすごく怒りを持っているけれど、アルの方は最初穏やかな感じでした。でもコントの稽古になると、ここは譲れないっていうところがあって、もちろんウィリーも譲らない。どうなるんだろう?ってところで1幕は終ります。

2幕は実際にコントの場面があって、面白かったです。途中で二人が喧嘩しなかったら、十分TVで放送できたのに・・・って思うほど。ウィリーが倒れてしまって、ベンから引退の宣告を受けるところは、寂しいし哀しいです。”俺は役者だ”っていうウィリーの言葉が心に残ります。
ウィリーの様子を伺いにアルが訪ねてきますが、その再会のシーン、大好きです。あんなに怒っていた二人ですが、互いのちがう部分がでていました。でも根本的には二人は何も変わっていないんですよね。この人だったらこう言うだろうな~っていうのが最後までぶれなくて、嘘がない気がしました。
二人がお互いを認め合うシーンは最高に良かったです。あのあたたかい空気感はこの二人だからこそ出せるものだと思います。

カーテンコールは大きなあたたかい拍手でした。カーテンコールの加藤さんとB作さんのやりとりも面白い。笑いが少なくなっている日常だけれど、劇場で笑ったり、泣いたりできて本当に楽しかったです。心が元気になれました。
次は能登から地方公演が始まります。無事に全日程上演できることを心からお祈りしてます。

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