「叔母との旅」所沢公演感想

【感想】（鑑賞日：2021.12.4）
加藤健一事務所公演「叔母との旅」大千穐楽を所沢ミューズマーキーホールで観てきました。
劇場に入ると舞台装置がセットされています。初日はどんな風に使われるんだろう？って思いながら開演を待っていましたが、千穐楽のこの日はどの場面で使われるか知っているので、なんか舞台装置の一つ一つが愛おしく思えました。
このお芝居では主役のヘンリーを出演者4人全員で演じられますが、一人の人物を同時に複数の人間で演じるのが面白い。ヘンリーはオーガスタ叔母さんと出逢って旅をして、最初は家に帰ってほっとしていたのに、次の旅から帰ってきてオーガスタ叔母さんと連絡が取れなくなると、”自分の人生の楽しみは終わってしまった”って感じる。ヘンリーの気持ちの変化が面白いです。2幕目からは義宗さんがヘンリーとして加わりますが、ヘンリーの気持ちが若返っているのとリンクしているのかな～？
京都公演の時もそうでしたが、オーガスタ叔母さんがヴィスコンティさんとワルツを踊るシーンはじーんときました。何を聞かされてもヴィスコンティさんと踊っている今を大切にしたいんだなぁ～って感じます。
このお芝居を観て、新しいことにチャレンジしたくなりました。それとオーガスタ叔母さんのように歳を重ねてもワクワクドキドキする気持ちを持ち続けたいな～って思っています。
公演が終わってしまって寂しいですが、原作戯曲を読みながらもうしばらく”叔母との旅”の世界に浸っていたいと思っています。
”叔母との旅”のお芝居、とても面白くて楽しかったです。出演者の皆様、スタッフの皆様、素敵なお芝居を創って観せていただき、本当にありがとうございます。

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