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「グッドラック、ハリウッド」初日感想 [公演感想]

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加藤健一事務所vol.114
「グッドラック、ハリウッド」
作:リー・カルチェイム
訳:小田島恒志
演出:日澤雄介
CAST:加藤健一 関口アナン 加藤 忍
STAFF
美術:乘峯雅寛 照明:古宮俊昭 音響:秦 大介 衣裳:竹原典子 ヘアメイク:馮啓孝 舞台監督:畑﨑広和
上演時間:2時間(休憩なし)

【あらすじ】
とあるオフィスのスプリンクラーから垂れ下がった、先に輪のついたロープ。そして机の上に立つ男。偶然入って来た若い作家のデニス(関口アナン)がハリウッドに来て早々に出会った不審なその男は、過去に大成功を収めた憧れの名監督で脚本家のボビー・ラッセル(加藤健一)だった。しかし今、ボビーの脚本を映画会社は受け入れてくれない。求めているのは質の良い脚本でも、監督の実力でもない。デニスのような「トレンドに乗った人間」なのだ。
この衝撃的な出会いをきっかけに、新旧の二人は詐欺まがいな共同作業をすることになる―誰も傷つかない嘘をつこうじゃないか。何も知らない助手のメアリー(加藤忍)は、そんな二人の違和感に気付きボビーを心配し始める。垂れ下がり続けるロープ、そしてクランクアップした映画が三人にもたらした新しい人生、待ち受ける人生とは…。(加藤健一事務所HPより)

【感想】
加藤健一事務所公演「グッドラック、ハリウッド」を本多劇場で観てきました。
暗転になり音楽が流れてくると、気持ちがハリウッドに向かってました。
明るくなると、机の上にボビー(加藤健一)が立っていて、つり下がったロープを手にしている。不穏な空気。そこにデニス(関口アナン)が部屋を間違えて入ってくる。二人の会話が面白いです。ボビーのジョークも笑える。
ボビー、デニス、そして助手のメアリー(加藤忍)の三人がそれぞれ複雑な感情を持っていて、それが変化していくのが面白かったです。三人が舞台上で一緒にいるシーンは少なくて、ほとんどが二人ずつなんですが、デニスがボビーといる時とメアリーといる時で全く別人のようだったりします。メアリーもデニスといる時にボビーに対する気持ちを話したりします。
ボビーが自分で書いた台詞とデニスが書いた台詞を比較するシーンがあるのですが、私はボビーの書いた台詞の方がずっといいなぁ~って思います。なのに、今の映画界ではデニスの方が受け入れられるという現実。自分がよくないって思うものがもてはやされて、いいって思うものが否定される状況ってかなり辛いだろうな~って思いながら観ていました。
ボビーが今の映画界に対する想いを話すシーンがあるのですが、そこはぜひ劇場で聴いてほしいです。
最後の最後までハラハラするお芝居です。このお芝居はネタバレしない方がいいと思うので、初日のラストの感想は千穐楽が終わってから書きたいと思います。

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