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「見よ、飛行機の高く飛べるを」感想 [俳優教室]



加藤健一事務所俳優教室20期生卒業公演
「見よ、飛行機の高く飛べるを」 作:永井愛 演出:加藤健一
を武蔵野芸能劇場で観てきました。(上演時間2時間、休憩なし)

1911年(明治44年)、平塚らいてうが東京で女性のための雑誌
「青鞜」を出した頃、名古屋の女子師範学校では18才の少女たち
の「小さな戦い」が始まった・・・ (チラシより)

お芝居、よかったです!
2時間の間、ひとつも集中力が途切れることなく、お芝居の世界
に浸っていました。
一生懸命にその時代を生きている・・・っていうのが伝わってきて、
観終わった後、さわやかな感動とわたしも「飛ぶぞ!」っていう元
気をもらってきました。

以下、ネタバレあります。


始まると、明治時代にタイムスリップした感じです。
戯曲を読んでるだけのと、実際にお芝居を観るのとはちがいました。
やっぱりお芝居を観てる方が楽しいし、感動する。
役者さんの演技で、笑ったり、泣いたりできますもんね。
婦美(山口瑠璃)っていう女子生徒が退学になるときとか、安達先生
(今村小穂子)が必至になって生徒たちのストライキをやめさせようと
するシーンとかは、ジーンときてしまった。
お芝居を観てると、「警察」に連れていかれる・・・っていうのを想像し
ちゃって、怖かった。
今は好きなことが表現できる時代なんだなぁとか、昔は女性に参政
権がなかったんだ・・・って気づいたりもして。今じゃあたり前だけど。

ちか(飯塚紗)とマツ(鈴木亜里沙)が、ストライキ中の延ぶ(末松千裕)
と初江(西原沙矢香)のところに運動会のお弁当を持ってくるのは健気
でかわいかった。
友達を裏切ったことに対する申し訳なさと、でも現実に起こることに対
する怖さの間で、揺れ動く心が伝わってきました。
このシーンを観ながら、学生時代のこういう色んな経験が、これからの
人生に影響を及ぼすんだろうなぁ・・・なんて考えてました。
延ぶのセリフの中に、「知らないより、知ってる方がいい」っていうのが
あるんだけど、好きなセリフです。

最後には、初江は延ぶからも「一緒にやっていけない・・・」って告白さ
れるんだけど、意外とあっさりしていて、へこたれない。
初江には見えるんですよね、はっきりと、飛行機が飛んでいくのが!
それを見て、自分のパワーにできる人は好きだなぁ。

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