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寺子屋池上「加藤健一 × 関容子 対談」 [加藤健一]

寺子屋池上「加藤健⼀ × 関容子 対談 〜関容子の逢いたい人〜」

加藤健一さんと関容子さんの対談を池上實相寺で聴いてきました。
関さんは加藤さんのエピソードをたくさんご存じのようで、「学芸会で大国大神の役をやったんでしょ?」とか小沢昭一さんと加藤さんの対談のお話とかも交えて話してくださいました。
加藤さんは小さい頃は空が飛べると思っていて、何回も屋根の上から飛んだことや、実家の近くのお墓で遊んだことなどを話してくれました。高校2年でできたばかりの演劇部に勧誘されて入ると、顧問の先生が熱心で夜中まで稽古で学校にいるのが楽しかったそうです。
就職して憧れの東京に行けると思っていたのに、その会社が倒産して別の建設会社に就職すると大阪勤務。最初の半年は現場研修でドラム缶のお風呂に入ったり、タンクローラーでみんなで食事に行ったりするのが楽しかったけれど、北浜の本社勤務になったら毎日遅刻してしまい、上司から「辞めるか?」って聞かれると「辞めます」って言ってしまったそう。
仕方なく先輩を頼って東京に出て行くと、先輩は3畳一間で彼女と同棲していたそうです。これは早くでていかないと・・・と思ったものの1ヶ月はお世話になったそうで、会場から笑いが起こっていました。
写真や美術の専門学校にも興味はあったけれど授業料が高いので、俳優小劇場を受けたそうです。面接で「金はあるか?」「食えないけれどいいか?」と聞かれて、どちらも否定すると落とされそうだから「あります」「いいです」と答えたそうです。質問はその2つだけだったけれど、見事合格! 関さんは加藤さんの声が素晴らしかったからじゃないと話されていました。
俳優小劇場では座長の早野寿郎さんから「加藤くん、役者っていうのは、芸術の女神の衣の裾にほんの一瞬でも触れようとしてジャンプし続けるものなんだよ」と教えてもらったそうです。関さんはその言葉に感動して、関さんの著書「舞台の神に愛される男たち」のタイトルはそこからつけたそうです。

つかこうへいさんの劇団に客演していた頃のこと、本屋に平積みされていた「審判」の戯曲を泣きながら立ち読みして感動し、上演するために加藤健一事務所を立ち上げたこと、映画「椿姫」「麻雀放浪記」「母と暮らせば」のことなど、たくさん話してくれました。

一人芝居は100行あったら100行覚えないといけないけれど、二人芝居だと50行覚えるだけでいいと加藤さんが話されていました。それは相手が問いかけてくれると、それに答えるのは楽なんだそうです。

最後に関さんが「加藤さんは素晴らしい人だから応援していきたいと思っています」とおっしゃって、その言葉に感動しました。私も精一杯応援していきたいと思っています。
素敵な時間を過ごせてとても楽しかったです。元気になれました。本当にありがとうございます。

これは實相寺にかかっていた書です。素敵ですね。

實相寺.jpg
實相寺2.jpg


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